アルティメットとはどのようなスポーツ?魅力や特徴を紹介!

アルティメットって聞いたことはあるけど、どんなスポーツ?どんなルールなの?

本記事では、このような疑問をもつ人に対して、アルティメットとはどのようなスポーツなのか、基本的なルールや魅力について解説していこうと思います。アルティメットを始めようとしている学生や社会人の方に読んでいただきたい記事となっています。

アルティメットとはどのようなスポーツ?

アルティメットはフライングディスク(フリスビー)を用いた7人制のチームスポーツです。プレイングフィールドは縦100m、横37mで、フィールドの両端にはエンドゾーン(18m)と呼ばれるエリアがあります。プレイヤーはディスクを落とさないようにパスを繋ぎ、エンドゾーン内でキャッチすると得点(1点)となります。途中でディスクを落としたり、相手選手にパスをカットされたりすると、攻守交代となります。他の球技には無いディスクの飛行特性を操る技術や、走力、持久力、跳躍力などを必要とすることから、「究極(ultimate)」という名前が付けられました。

アルティメットの特徴的なルール5選!

アルティメットの特徴は、以下のようにまとめることができます。

  • フライングディスクを使用する
  • フィールドの両端にあるエンドゾーンでディスクをキャッチすると得点
  • ディスクを持ったまま歩いたり、相手に接触したりすることは禁止
  • 審判がいないので、選手自身がルールを守り、フェアプレーを遵守
  • 走力や跳躍力、ディスクを操る技術など、多様な能力が求められる

1つずつ詳しく解説していきます

フライングディスクを使用する

アルティメットで使用されるフライングディスクは重量175g、直径27cm のプラスチック製のディスクが使用されます。ディスクは円盤状の形状をしており、他の球技には無い飛行特性による、上競りやダイビングキャッチなどの迫力のあるプレーが魅力です。また、ディスクの形状から雨や風などの天候の影響を大きく受けることもアルティメットの特徴です。ディスクを投げる際は、風向や風量を読んで力や角度を微調整して投げる必要があります。雨の場合は水滴でディスクが滑り、普段と同じようなスピードや回転で投げることが難しくなります。

フィールドの両端にあるエンドゾーンでディスクをキャッチすると得点

アルティメットでの得点方法は、プレイングフィールドの両端にあるエンドゾーン(18m×37m)内でディスクをキャッチすることです。この得点方法はラグビーのトライや、アメフトのタッチダウンと同様です。これがアルティメットというスポーツがラグビーやアメフトと似ていると言われる所以です。しかし、ラグビーやアメフトでは複数の得点パターンがあり、一度のゴールで複数得点が入るのに対して、アルティメットでの得点パターンは1つで、得点は1点ずつ入ります。アルティメットの試合は前後半のハーフ制で、どちらかのチームが8点先取した時点でハーフタイムに入ります。勝利条件は、先に15点を先取したチームの勝利となります。

ディスクを持ったまま歩いたり、相手に接触したりすることは禁止

アルティメットでは、ディスクを持った状態で移動することはできません。ディスクをキャッチしたら速やかに止まり、片方の足を軸足として固定し、ピポットを踏みながらパスを繋いでいくことでエンドゾーンへと進んでいきます。これはバスケットボールで一度ドリブルをやめた後の状態に似ています。また、身体接触が一切禁止されている点はアルティメットの大きな特徴であり、これによりメンとウィメンの混合チームで行うミックス部門なども存在します。

審判がいないので、選手自身がルールを守り、フェアプレーを遵守

アルティメットの最大の特徴は、審判がいないことです。アルティメットはフェアプレーの精神を最も大切にしており、選手自身が審判を務める「セルフジャッジ制」を採用しています。プレーについて意見が食い違った場合は、相手の意見を聴きながら当事者同士で判断を行います。自分に有利になったり、相手に不利になったりするようなジャッジではなく、あくまでも事実を元に双方が同意するようなジャッジを行います。プレイヤー自身がしっかりとルールを理解し、適切に運用する能力が必要とされます。

走力や跳躍力、ディスクを操る技術など、多様な能力が求められる

アルティメットでは走力や持久力も必要ですが、フライングディスクを使用するため、上競り、ダイブキャッチ、ディスクを操る能力などが求められます。身体能力以外にも、風向きを読む能力やルールを理解し、適切に運用する能力なども求められ、多様な能力が求められることから、「究極(ultimate)」という名前が付けられました。

みんなもアルティメットを始めよう!

アルティメットは現在、オリンピック競技としての採用を目指し、活動を行っています。すでに準オリンピックと呼ばれる”ワールドゲームズ”には採用されています。今後、オリンピック競技として採用される可能性が高い競技のため、競技人口も増えていくことが予想されます。早い時期から初めていれば、日本代表選手としてオリンピックに出ることもできるかもしれません!みなさんも是非、アルティメットをやってみてください!